犬をしつける方法とは?犬をしつける目的や手順について解説!
飼い始め一週間は無視する?
生後2〜3カ月頃までの子犬は、脳がまだ未発達の状態です。
そのため、いきなりしつけを行っても十分に理解することができません。
また、新しい環境に十分慣れていないうちは何かとストレスを受けやすい状態にあります。
一週間程度は休ませる
お迎え当日から1週間程度は、まず休ませてあげることを考え、ケージの中でゆっくりさせるようにしましょう。
子犬を迎えたばかりの時は、遊んであげたくなる飼い主さんが多いですが、それでもできるだけ無視をすることが一番です。
さまざまなことに慣れさせる
無視をするといってもいつまでもケージに入れっぱなしということではありません。
生後2〜3カ月頃の子犬はまだ自我が芽生えていないことが多く、さまざまなことに慣れさせておくのに良い時期です。
基本的な過ごし方はケージの中とし、機会を作ってさまざまな人や外の世界、生活音に慣れさせるようにしましょう。
散歩する場合は歩かせない
外の世界に慣れさせるといっても、3回目の混合ワクチンが完了するまでの子犬はまだ免疫力が低く、散歩をさせるのは危険です。
子犬を歩かせるのではなく、キャリーケースに入れて近所を軽く回ったり、来客を招いてケージ越しに会わせたりすることで自然に人間社会に慣らしていきましょう。
そうすることで、車の走行音や人の話し声などに慣れ、自然と人間社会に溶け込むことができます。
しつけの順番
しつけをするときは、一度にたくさん覚えさせようとしても無理があります。
また、トイレなど優先的に覚えさせたいこともありますが、無理なく覚えやすいものからしつけていきましょう。
名前を覚えさせる
しつけをしていく前に、信頼関係を構築していくことが大切です。
まずは自分の名前を覚えることから始めると良いでしょう。
名前を覚えさせることで、信頼関係を築いていくことができ、他のしつけをスムーズに行うことができます。
名前の覚えさせ方
子犬は何度も呼ばれているうちに、自然に自分の名前を認識していきます。
例えば「〇〇おいで!」や「〇〇ごはんだよ」といった具合に、何かをするときは必ず名前を呼ぶことがポイントです。
反応してくれない場合でも、怒るのはやめましょう。
名前を呼ばれることを、悪いことと認識してしまう可能性があります。
トイレのしつけ
次にトイレのしつけを行います。
トイレはあらかじめできていることが多いですが、環境が変わったときは新しい場所をしつけることが必要です。
トイレのしつけ方については、後で説明していきます。
「おすわり」「待て」のしつけ
トイレができるようになったら、次に「おすわり」と「待て」を教えていきましょう。
「おすわり」と「待て」ができると、散歩のときや来客のときに制御しやすくなります。
しつけるには、まずおやつを何種類か用意するのがいいでしょう。
「おすわり」のしつけ方
はじめに「おすわり」と言いながら子犬のお尻に手を当て、軽く腰を押さえるようにします。
おすわりのポーズを教えてあげるのです。
何度か繰り返し、自発的にできるようになったら褒めてあげます。
「待て」のしつけ方
「待て」をさせるときは、「待て!」と言いながら子犬の前に手を広げてかざします。
そして、動かずにいることができたら「よし!」と言って褒めてあげます。
「おすわり」と「待て」はできるまで繰り返し行い、できたときだけしっかり褒めることがポイントです。
甘噛みのしつけ
甘噛みは、歯の生え変わり時期に入ると増えてきます。
新しい歯が生えてくることで、口腔内に違和感を覚えるためです。
甘噛み用のおもちゃ
甘噛みを始めたら、専用のおもちゃを用意しましょう。
飼い主さんの手や家具などを噛むような行動が見られたら、すかさず甘噛み用のおもちゃを渡します。
こうすることで、犬は噛んでいいものを認識できます。
コンセントやスマホなど犬が噛みそうな危険なものは、届かない場所に隠しておくことも重要です。
噛む犬のしつけ方
子犬のときの甘噛みは、歯の生え変わりとともにほとんどは解消されます。
しかし、本気噛みや噛み癖がある場合は放置してはいけません。
甘噛みの時期が過ぎても噛み癖が収まらないときや、本気噛みが多いときは、犬への接し方を考え直してみましょう。
飼い主を噛む理由
犬が飼い主さんを噛む理由は主に2つあげられます。
一つは飼い主さんを自分より下に見ている場合です。
そしてもう一つは、ストレスなど何らかの問題を抱えている場合です。
飼い主に不満がある
特に、本能やストレスが原因になっているようなときは、犬の飼育環境を見直す必要があります。
例えば、散歩が十分ではないときや、飼い主さんが叱ったり叩いたりしてしつけを行っているときにも噛み癖がつきやすくなります。
または、唸るのも飼い主さんに不満を持っているときに多い行動です。
間違ったしつけ
犬が噛んだ時のしつけを行うことも大切ですが、まず飼い主さん自身に問題はないか考えたほうがいいかもしれません。
もしも、大きな声で叱ることや叩くことをしつけと思っているなら、それは間違いです。
犬は褒められることで飼い主さんを信頼し、愛情を感じ、覚えていきます。
しつけるときは「できないときに叱る」のではなく、「できたときに褒める」ようにしましょう。
散歩量を増やす
散歩の時間が少ないときは増やしてあげることも必要です。
犬のストレスは散歩量を変えるだけでも軽減できます。
吠える犬のしつけ方
犬は危険を察知して吠えることもありますが、無駄吠えが多いと近所迷惑になります。
無駄吠えが多いと飼い主にとってもうるさいものです。
できるだけ早い段階でやめさせるようにしましょう。
犬が吠える理由
犬が吠えるのは、音や人に対して反応したり恐怖を感じたりするときです。
また、見慣れないものに威嚇するときにも吠えることがあります。
原因を取り除く
威嚇や恐怖で吠えているときは、その原因を取り除いてあげると解決しやすくなります。
生活音に慣れさせておく
生活音については子犬の頃から慣れさせておくことも必要です。
引っ越しなど環境の変化で吠えるときは、慣れることで次第に吠えなくなっていきます。
要求吠えのしつけ
根気よくしつける必要があるのは要求吠えです。
要求吠えとは、何かをして欲しいときに吠えることをいいます。
要求吠えは飼い主さんがしっかり対応しないとなかなか直らないかもしれません。
要求には応じないこと
犬が要求吠えを始めたら、応じないで無視しましょう。
その場から姿を消して別の部屋に行ったり、犬をケージの中に入れたりするのも効果的です。
そして、吠えるのをやめたら戻ってくる、またはケージから出してあげます。
犬が吠えている間は絶対に要求に応じてはいけません。
徹底して行わないと、犬は「吠えれば要求に応じてくれる」とますます無駄吠えをするようになります。
犬のトイレのしつけ方
ブリーダーさんやペットショップから迎えた犬は、基本的なトイレトレーニングがされていることがほとんどです。
しかし、環境が変わるとできなくなることもあります。
ここからはトイレのしつけ方について紹介していきます。
トイレのしつける手順
犬は臭いでトイレを認識しやすいため、子犬のうちはケージの中にトイレを置き、できるだけ迎える前と同じ環境にしましょう。
トイレ以外で排泄した場合
トイレ以外の場所で排泄したときは、すぐに掃除をして臭いを消しておくことが重要です。
そして、そのときのオシッコを本来のトイレ(ペットシーツ)に軽く染み込ませておくと、次第にトイレを認識していきます。
間違えたままにしておくと、犬はトイレを正しく認識できないままになります。
褒めてあげる
正しい場所でトイレができたら「よくできたね!」と褒めてあげましょう。
褒めてあげることで、ペットシーツでトイレをすると良いことがあると認識してくれます。
トレーニング用のシートを使う
慣れない子犬のうちは、トレーニング用のシートを使うのもいいでしょう。
トレーニング用のシートは、あらかじめトイレと認識しやすい香りがついているなど工夫がされています。
はみ出してトイレをする場合
オシッコやフンがトイレからはみ出すようなときは、少しトイレの場所をずらしてあげることも必要です。
そうしていると、次第にはみ出さずにできるようになってきます。
トイレをしつける際の注意点
トイレをしつける際の注意点として、下記のようなことが挙げられます。
叱る・叩くことはしない
トイレは一度覚えてしまえば簡単にできるようになりますが、なかなか覚えないときも叱ったり叩いたりしてはいけません。
イライラしてしまうこともあるかもしれませんが、感情的に叱ってしまうと犬は恐怖心を覚えるようになり、トイレや排泄自体に嫌な印象を持ちやすくなります。
間違えた場所にペットシーツを置かない
犬が間違えてトイレをしてしまった場所全部にペットシーツを置くのも間違ったしつけといえます。
犬が「どこにしてもいい」と認識する可能性が高まるためです。
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